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仙台市の「先端テクノロジー・データ利活用ユースケース創出支援事業」において、東北大学の支援を受け、委託事業者に選定されました

MUSASI D&T株式会社は、東北大学大関研究室の支援を受け、仙台市の「先端テクノロジー・データ利活用ユースケース創出支援事業」の委託事業者に選定されました。

本支援事業では、東北大学大学院情報科学研究科情報基礎科学専攻の大関真之教授および本多瑠美子特任准教授の指導のもと、MUSASI D&T株式会社は、子育て支援に資する新しい量子ソリューションの創出に挑戦します。

本支援事業では、量子アニーリング技術を活用し、育児中の親とシニアの子育て経験者をつなぎ、子育て支援のための最適なソリューションを開発し、東北大学の学部学生とともにその実証プロジェクトを進めています。

この仙台市全体を巻き込んだ量子ソリューション作りは、内閣府が目標として掲げる量子未来社会ビジョンに基づく「国内の量子技術の利用者を 1,000 万人に」に資する活動に位置付けられます。

MUSASI D&T株式会社は、組合せ最適化問題を解決するための新しいアプローチを開発し、その結果を実際のサービスとして社会に提供することを目指しています。

【今回の取り組み】
MUSASI D&T 株式会社が注目する課題(子育て支援の拡充)に対し、量子アニーリングを用いて子育て支援に資する量子アプリケーションの開発を実施します。 特に子育て中のお母さんお父さんを支え、余裕の持てる子育てを実現するために、さまざまな組合せ最適化問題を東北大学の大関先生・本多先生が率いる研究及び事業支援グループで定式化し、量子アニーリングで解き、その解を利用したサービスを構築いたします。東北大学のこれまでの量子ソリューションづくりの知見を活かし、事業化に向けた活動、特に社会実験を仙台市の協力のもと、MUSASI D&T 株式会社主体で実施いたします。

【参考】
仙台市令和 6 年度先端テクノロジー・データ利活用ユースケース創出支援事業 https://www.city.sendai.jp/seichosangyo/usecasesoushutsu2024.html

【用語説明】
量子アニーリング
極低温において、原子や分子などの非常に小さいスケールの減少を捉えると、結果が常に変動する「量子揺らぎ」が存在することが知られています。これを利用して揺らすことでひっかかりのない安定した配置へ誘導する量子アニーリングと呼ばれる技術が 1998 年に東京工業大学の当時大学 院生であった門脇正史氏(現:デンソー株式会社)、西森秀稔名誉教授から提案されました。カナダのベンチャー企業である D-Wave Systems 社が量子アニーリングの原理に従ったコンピュータを製作して販売をしています。原子や分子の振る舞いを調べる量子シミュレーションや、様々な可能 性の中で最も良い回答を探索する最適化問題、人工知能の基盤技術となる機械学習への応用などが注目されています。

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